• 分類| 再生建築・改修・耐震
物件名|Titles:
光第2ビル
Hikari second Bldg.
  • 竣工年月日|Years:2016年3月
  • 設計工期|Years:2014年6月〜2015年12月
  • 延べ床面積|Scale:1784.53㎡
  • 用途| Category:集合住宅|Apartment
  • 構造規模|Scale:

    壁式鉄筋コンクリート造 地上5階

  • 所在地|Place:福岡県大野城市中央1丁目7−2
  • 受賞:グッドデザイン賞(2016)
    Win Prize:GOOD DESIGN AWARD(2016)

福岡県大野城市に位置する築41年の共同住宅の再生プロジェクトである。既存建物は、老朽化、防犯性が低い事等の理由から、入居率が低下していたため、躯体の大部分を補修の上再利用しながら、大胆な意匠の転換、耐震補強、設備更新、エレベータ・エントランスの増築を行い、新築同等に蘇らせた。竣工当時の検査済証がない建物であったが、増築による建築確認申請を行うことで再生後の遵法性を明確にし建物の資産価値を向上させた。外観は、建物の両端を貫く1本の白いラインにより増築したエントランスホール等が既存建物と違和感なく一体に見えるようにした。ルーバーのピッチを最小限まで詰めたバルコニーの手摺は、通風採光を確保しながらも周囲からの視線を遮っている。同様にエントランスホールには地窓を設けることで、プライバシーに配慮しつつ自然光を取り入れ、内部の明るさを保っている。外装材に用いた板金は、コンクリートを空気から遮断する劣化対策や、万が一コンクリートが剥落した際の人や器物への被害防止も兼ねている。屋内は耐力壁を極力解体しないことを条件に、壁式構造特有の柱型や梁型のないシンプルな躯体に最小限の間仕切や建具を配置することで狭さを感じさせないデザインを心がけた。リビングにはアクセントとして暖かみのある木質壁を設けた。内外装材共に普及品を多く採用したが、それらの構成や配置を工夫することで他にない独自のデザインを持たせている。

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This is a renovation project of apartment building built for 41 years and located in Onojo city, Fukuoka Prefecture.Because of its low security performance and structure aging, the occupancy rate had decreased. To revive this building, structure reparation, new design, reinforcement work, renewal of facilities and additional entrance and elevator are placed in the building.To control budget, we chose ordinary exterior materials, and its arrangement can provide original design and unity between new and existed buildings.In addition, all interior space is arranged as new plan.