• 分類| 再生建築・改修・耐震
物件名|Titles:
Ai Nihombashi EAST
  • 竣工年月日|Years:2022年3月
  • 延べ床面積|Scale:8594.29㎡
  • 用途| Category:オフィス|Office
  • 構造規模|Scale:

    鉄骨鉄筋コンクリート造 地上10階、地下1階 塔屋2階

  • 所在地|Place:東京都中央区日本橋箱崎町30−1

Ai Nihombashi EASTは昭和56年に建設され事務所ビルのリファイニング建築である。主な用途は事務所で一部倉庫であった。1〜3階が倉庫として設計されており、トラックからの荷下ろしのために1階床レベルがGLより90cm上がっていた。そのため、エントランスホールと1階貸し室との間には段差が生じていた。また、屋内階段があるために2階以上の事務所は歪なフロア形状となっていた。そして外壁は東面が80cm、南面が125cm柱芯からアウトセットしていたために、耐震補強のブレースを設置すると柱から外壁までの空間がデットスペースとなってしまうことが課題であった。

今回のリファイニングではエントランスの位置を変更し、外構の階段とスロープで1m近いフロアレベルのギャップを吸収し、バリアフリー化を図った。また、屋外避難階段を増築することで、既存の屋内避難階段を撤去し、事務所を成形なフロアプレートにした。そして、窓際のスペースの有効スペースを維持するため、アウトフレームによる耐震補強を行い、建物が抱えていた構造上の問題を改善した。

増築した屋外避難階段には法規上の床面積が発生しないため、施工令137条の2第三号(イ)及び令第137条の12を適用し、「改修により危険性が増大しないこと」が構造上の要件となり、撤去した既存階段の重量よりも増築する階段の重量が減となる計画とすることで危険性が増大しない計画とし、鉄骨階段を既存躯体へ一体増築した。

本件は貸ビルであるため、テナントがB,C工事を行う際に配線、配管工事が容易にできるように共用部からアクセスできるPS、EPSを増設した。A工事では費用をかけず、B,C工事での拡張性を見込んだ設備計画とすることで、無駄な費用をかけることなくテナントの要望に応えるビルを目指した。

隅田川町並み景観地区に位置するため、景観への配慮が求められた。既存の外壁はタイル張りであったが、劣化や地震によるひび割れ、外壁からの漏水が散見されたため、アルミパネルの外装を施した。既存の連窓は再利用するため水平ラインを強調した意匠とし、イメージの一新を図ると共に、隅田川の景観への配慮も行っている。