青木茂建築工房について

わたしたちの理念

Mission

リファイニングが当たり前の世の中をつくる

私たちの生活する社会、建物、街。
それらの文化や価値は
受け継がれていくべきだと思う。
それなのに、時代が変わっても
建てて壊すは繰り返されている。
だからこそ、これからの社会では
リファイニング建築の選択肢が当たり前に
なっていかなくてはならないと考えています。
今を重ね、そして未来も重ねてゆけるように。
人が、街や建物に誠実に正しく
向き合えるために。

Vision

リファイニング建築の技術と柔軟なデザインで次世代のために健康な建築を増やす

私たちの生活する建物、街、社会は
人々の努力の恩恵と、
限りある資源によってできている。
だからこそ、これからの社会では
既存建築を活かし、
先人の残した労力と資源を引き継ぐ
リファイニング建築が
当たり前の選択肢になるべきだと考えます。
CO2削減を実現し、
限られた資源を無駄にせず、
過去を無かったことにするのではなく
過去を大切にしながら、
未来の次世代のために
健康な建築を増やしていきます。

Value

Value 01

リファイニング建築の技術力

100件以上の実績を持つ建築再生手法であるリファイニング建築。
強度・安全性、用途・機能性を満たしたうえで、意匠的な美しさにもこだわります。

Value 02

徹底的な調査力

既存建物の課題や潜在的な価値を明らかにするために、徹底的に調査を行います。
新築同等以上を目指し、法規を遵守して、健康的な建築へと再生します。

Value 03

実直な課題解決力

クライアントや既存物件が抱える問題に向き合い、解決のために手間や時間を惜しみません。
世の中にも誠実に向き合い、山積する社会課題の解決に向けてリファイニングを広めています。

Value 04

真価を引き出す対話力

契約から設計、プロジェクトの進行まで、営業を介さず担当者が一貫して対応します。
お客様をはじめステークホルダーとの対話はもちろん、建物とも真摯に向き合い真価を引き出します。

Slogan

受け継ぎ、未来を築く。

建築再生のトップランナーとして

代表挨拶

リファイニング建築の
これまでとこれから

1981年、車を買おうと思って貯めていた100万円を持って、雑誌『新建築』で募集されていた安藤忠雄先生が講師のヨーロッパ建築ツアーに参加した。そこで出会ったのがイタリア、ヴェローナにあるカステル・ヴェッキオ美術館であった。建築家カルロ・スカルパが中世の城を改修したものだ。僕はこの建築に魅了され、こんな建築を日本で作りたいと考えた。
1987年、大分県南海部郡鶴見町で海軍の古い建物の再生を行うことになった。
カステル・ヴェッキオ美術館のような建築を夢見たが、日本の建築基準法の中で建築再生を行うことの難しさに驚かされた。何とか出来上がったがそこからが格闘の始まりであった。
1997年、大分県南海部宇目町で新しい役場庁舎として森林研修センターをコンバージョンするコンペがあり、私の建築再生案が選定された。しかし、用途変更に伴う積載荷重の変化に対する課題に直面し戸惑った。その時に思いついたのが雑壁等のRC躯体の解体による建物の重量の「減量」と言う手法であった。
2007年、建築業界が構造計算書偽造問題(姉歯事件)に端を発する混乱の最中に、福岡県田川市後藤寺で旧国鉄が建てた寄宿舎を福祉系のマンションに再生したいと依頼された。検査済証のない建物だったので、新たに取得してほしいと依頼された。検査済証を取得するには、この建物が建設された当時の建築法規に従って作られた建物であることを証明しなければならないことが判明した。
様々な調査や法適合性の確認を行い2009年に工事が完了し、検査済証を取得することができた。そして、その過程を『建築再生へ-リファイン建築の「建築法規」正面突破作戦』と言う本で発表した。5年後の2014年、国土交通省が「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関等を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」を公表した。私の行ったことが一定の国からの評価を受けたことになる。
築古の建物は前施工不備や経年劣化が多く、それらを直さなければ長寿命の建築は実現できないと考え、リファイニング工事の際に施工不備やクラック等の経年劣化を丁寧に直し、それらの補修履歴を記録することを始めた。東京大学野城教授(当時)が提唱する家歴書である。
2012年、それらの取り組みによって、りそな銀行から家歴書の作成などリファイニング建築の安全性と施工の正当性が証明できると判断をいただき、業務提携が実現した。その後、西日本シティ銀行、大分銀行とも業務提携を行った。現在では三菱UFJ銀行、三井住友銀行、信用金庫、農協からも築古物件のリファイニング工事に対して融資を受けている。
2013年、融資対象の建物があと何年間使えるかを明らかにするために、耐用年数推定調査をERIソリューションと実施した。日本建築センターにもデータを提供し、現在では2つの検査機関で行っている。いくつかのプロジェクトでは「100年超」という評価も出ている。これらの実績により、リファイニング建築が長く安全に使えることが証明されたのではないかと考えている。これらを広めるために現場見学会や完成後の見学会を行い、出版を通じて技術の公開を行っている。
現在、継続的に東京大学清家研究室との共同研究によりスクラップ・アンド・ビルドとリファイニング建築のCO2の発生量の比較を行っている。あるプロジェクトではスクラップ・アンド・ビルドに比べて、リファイニング建築を行うことでCO2排出量を72%削減することを達成した。この事は現在世界的な課題となっている地球温暖化対策の一助になると考えている。
最後に、現在弊社では設計のみならず、学術的な側面でもスタッフの育成を行っている。これまで2名の博士を輩出しており、現在も1名を設計実務の傍ら博士課程に進ませている。たかが25名ほどの会社であるので、同時に何名も博士課程に進ませる事は経済的に厳しいが、一人ひとり、人材育成として順次博士課程に進ませている。これからの社会により広く建築再生を普及させていくためには、産官学民のそれぞれに建築再生のノウハウを持つ人材を増やしていく必要がある。私たちの取り組みがその一助になればと思う。

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青木 茂

会長

一級建築士(第147135号)
博士(東京大学工学)

社長挨拶

社会的課題が山積する現代で、
より良い未来の創造に邁進します

2024年4月より、株式会社青木茂建築工房の代表取締役に就任いたしました秋山徹と申します。創業者である青木茂が築き上げた信頼と実績を受け継ぎ、さらなる社業の発展に向け、全力を尽くしてまいります。
私が20数年前に青木茂建築工房へ入社した当初、多くの方から「再生建築はこれからますます需要が増えるでしょう」との声をいただきました。現在でも同様のお言葉を耳にすることから、再生建築やリファイニング建築の社会的認識が十分に広がっていないと感じます。しかし私は、これこそ私たちが新たな価値を創造し、社会に貢献する絶好の「勝機」であると確信しております。
私たちが取り組む「リファイニング建築」は、創業者の青木茂が考案した独自の再生建築手法です。既存建物の価値を詳細な調査で可視化し、多角的な視点からその価値を最大化します。これにより、歴史の継承や事業性の向上に加え、省資源化や脱炭素化といった環境問題の解決にも寄与しています。
さらに、この手法を活かして持続可能な社会の実現に貢献するとともに、新築プロジェクトにも知見を応用。メンテナンスや更新性に優れた建物を提供することで、お客様に長く安心してご利用いただける建築物を目指しています。
また、調査・企画から設計・監理、さらには融資や遵法性の整理に関する支援まで、ワンストップで迅速なサービスを提供しています。これにより、プロジェクトが法的要件を満たしつつ、円滑に進行できるようお手伝いしております。
社会的・環境的課題が山積する現代において、私たちはこれからも技術を磨き、体制を強化し、より良い未来の創造に邁進してまいります。
これからも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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秋山 徹

代表取締役

一級建築士(第350103号)
博士(建築学)

会社概要

社名
株式会社 青木茂建築工房
資本金
10,000 千円
登録番号
一級建築士事務所
東京事務所:東京都知事登録 第53519号
福岡事務所:福岡県知事登録 第1-60097号
会長
青木 茂(一級建築士)
代表取締役
秋山 徹(東京事務所 所長/一級建築士)
取締役
佐藤 信(福岡事務所 所長/一級建築士)
取締役
東 佑二郎(福岡事務所 副所長/一級建築士)
所属団体
日本建築学会
日本建築家協会
東京建築士会
福岡県建築士事務所協会
日本デザインコンサルタント協会
関連会社
ARPリサーチ株式会社
取引銀行
りそな銀行
三井住友銀行
西日本シティ銀行
福岡市農業協同組合本店
大分銀行ソーリン支店 他
事業内容
建築全般にわたる設計業務及び監理業務
都市開発等を含む企画、プロデュース
沿革
1977年1月 アオキ建築設計事務所設立
1985年8月 青木茂建築工房一級建築士事務所
1990年4月 福岡事務所設立
1990年5月 株式会社青木茂建築工房設立
2007年5月 東京事務所設立
2017年4月 本社を福岡に移転
2017年12月 大分事務所を福岡事務所に統廃合
2022年5月 東京事務所を元麻布に移転
2024年4月 秋山徹が代表取締役に就任

アクセス

本社:福岡事務所

〒810-0072 福岡市中央区長浜1丁目2番6-206号
TEL. 092-741-8840/FAX. 092-741-9352

東京事務所

〒106-0046
東京都港区元麻布3-1-26 YSR元麻布ビル
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