リファイニング建築とは

建築の再生、長寿命な建築を目指して

わたしたちはリファイニングという方法で
「古くなったら取り壊す」という常識と戦ってきました。

老朽化した既存建物を丹念に調査して、
建物が本来持っていた価値を見出し、
新築同様の性能に引き上げ、
新しい価値を生み出す。

リファイニングとはその建物の歴史を尊重しながら、
新しく命を吹き込み、
未来へ継承するための方法です。

リファイニング建築(商標登録第4981412号)とは、弊社代表の青木茂が1999年に提唱した再生建築手法です。
リフォームやリノベーションとは異なり、既存建物の耐震性能を建物の軽量化や耐震補強によって現行法レベルまで向上させるとともに、既存構造躯体の約80%を再利用しながら、建て替えの約60~70%のコストで、大胆なデザインの転換や用途変更、設備一新を行う手法です。
建物の再生・長寿命化を図ることで、持続可能な建築・都市の構築を目指しています。

青木茂建築工房のリファイニング01

リファイニング建築の5原則

01

内外観ともに新築と
同等以上の仕上がり

建物の仕上げを一旦撤去し、スケルトンの状態から新たなデザインの仕上げを施し、新築同等以上の仕上がりとなります。

02

新築の
60〜70%の予算

既存の躯体を残すため、躯体にかかる費用のコストダウンが可能です。
既存建物の解体にかかる費用やその期間を削減することができるため、トータルで新築の60〜70%へコストダウンが可能です。

03

用途変更が可能

異なる用途への再生であっても、法的・構造的な検証をおこない、用途変更の確認申請を行います。
従前の用途にとらわれる事無く、自由な計画が可能です。

04

耐震補強により、
現行法規
及び
耐震改修促進法に適合する

旧耐震の建物であっても、耐震補強により、現行法レベルの耐震性(大地震でも倒壊しない)を確保します。
また、スケルトン状態での躯体劣化補修により躯体の健全性を確保することとあわせて、耐震補強と躯体補修工事の全数記録を残すことで、躯体の信頼性を明確にします。

05

廃材をほとんど出さず、
環境にやさしい

既存躯体の80%以上を残すため、新築に比べて産業廃棄物の発生が57%減となり、CO2の発生量も84%削減可能となります。
(東京大学清家剛研究室、首都大学東京角田誠研究室、東京理科大学真鍋恒博研究室の調査による)

青木茂建築工房のリファイニング02

リフォーム・リノベーションとリファイニング建築の違い

内装や間取りを部分的に変えるようなリフォームやリノベーションとは異なり、リファイニングでは資格を持つ建築士が建築確認申請を伴う抜本的な改修を行います。既存建物を丹念に調査し、法的に問題ある箇所を是正し、構造躯体に現行法レベルの耐震補強を加え、設備や内外装を一新し、空間やデザインも現代のニーズに合わせて大胆に変更します。古くなった建物を新築同等、新築以上の価値を持つ建物を生まれ変わらせるのがリファイニング建築です。

青木茂建築工房のリファイニング03

リファイニングのステップ

STEP01

相談

まずは無料で相談・ヒアリングをさせていただきます。
メール・電話にてお気軽にお問い合わせ下さい。

STEP02

簡易構想

ご提供資料から、簡易的な計画方針の提案を行います。

STEP03

基本構想業務

既存建物の調査

既存建物調査/図面復元

現地調査で建物の現況をチェックします。
既存図面がない場合は実測調査によって
既存図面の復元も行います。

構造調査/耐震診断

耐震診断により現状の耐震性能をチェックします。
耐震補強の有無等を判断・提案します。
必要な構造調査(コンクリート強度調査など)も行います。

法チェック

建物の法適合性をチェック
法改正による既存不適格部分や違法状態となっている部分を明確にし、 現行法に適合する再生方針を提案します。

耐用年数調査

改修後の建物が物理的に何年持つか、 コンクリートの
物理的な残存耐用年数から推定することが可能です。
※第三者機関に調査を依頼し、改修後何年持つのか明確にします。

基本構想提案

簡易プラン/イメージの提案

既存の建物がどのように生まれ変わるか、 再生後の簡易プランやイメージなどを提案します。
一連の調査結果をもとに、事業の方向性をお示しします。

収支シミュレーション

調査費・設計費・工事費など、 再生にかかる全事業費の概算を算定します。

算出した事業費を元に簡易な収支計算も行います。

不動産会社、銀行、指定審査機関と業務提携しており、 大切な資産である建物の可能性をファイナンスも含めた多角的な視点で検証します。

提携先:
(不動産会社)三井不動産
(銀行)りそな銀行/西日本シティ銀行/大分銀行
(指定審査機関)日本建築センター
(ハウスメーカー)ミサワホーム

※建物により調査・提案内容は異なります。既存建物調査や耐震診断がすでにお済みの場合もそれらを踏まえて柔軟に対応致します。
お気軽にお問い合わせください。

STEP04

基本設計

  • 意匠・構造・設備計画
  • 概算工事費算定

STEP05

実施設計

  • 意匠・構造・設備詳細検討
  • 耐震診断・補強評定取得
  • 確認申請・施工者選定

STEP06

工事監理/
家歴書作成

青木茂建築工房の新築

建築再生の知見を活かし、
100年後を見据えた長寿命な新築

わたしたちが手がけるのは改修だけではありません。多数の改修経験から「どんな建物が長持ちするか、更新がしやすいか」を知り尽くしているからこそ、新築時から、長寿命で将来の更新がしやすい建築を設計することができます。

4つの特徴

01

シンプルで将来の変化に
柔軟に対応できる構造計画

長期的に安全・安心な耐震性の高い構造の設計はもちろん、将来にわたって使いやすい構造要素の配置を行います。

02

将来の更新がしやすく、
省エネルギーな設備計画

設備の寿命は建物の寿命より短いため、将来の更新やメンテナンスがしやすい設備計画/配置とし、建物を長期間使ってゆくことを考慮した計画とします。

03

未来の使われ方と長期の
維持管理を考えたプランニング

建物の未来を考え、将来的な用途変更などに対応しやすい適応可能性の高いプランを提案します。

04

時代を超えて
愛されるデザイン

リファイニングでは、時代の流行などに左右されず、将来にわたって長く愛されるデザインを目指します。