リファイニング建築

大東市立諸福小学校

リファイニング建築

動画あり

既存建物竣工年
1973年
リファイニング竣工年
2026年3月
延床面積
6,711㎡
用途
教育
構造規模
鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上4階
所在地
大阪府大東市諸福1-2-2
既存建物資料の有無
確認済証:あり 検査済証:なし 既存図面:あり 既存構造計算書:あり

物件の仮設校舎を用いず、居ながら工事を行うことで小学校をリファイニング。中庭に湾曲した屋根を架け、新たな学校の中心となる場を再編

築52年を経過したRC造の既存校舎に対し、躯体補修と新規プランを踏まえた耐震補強を行うことで、構造部材・非構造部材ともに健全な建物へと再生し、改修後50年以上使用可能な学校とする。補強工事では既設の耐震ブレースをそのまま活用し、工事区分を棟ごとに分割した「居ながら工事」とすることで、騒音等の影響を最小限に抑える。また、仮設校舎を使わずに居ながら工事を行なうことで、仮設校舎のコストを削減し、そのコストで増築を行い、学校の中心となる場を作った。
外壁は金属パネルなどの軽量で耐久性のある材料でカバーし、日射遮蔽効果を高めて環境性能を高めつつ、改修後の躯体の劣化抑制と災害への対策を図る。
1階中庭には既存建物と連続する「ラーニングリビング」を増築し、学校の中心となるリビング空間を形成するとともに、中庭の利用率と拠点性を高める。これまでの校舎にはない広さと縦方向の連続性を備えた空間とすることで、多様な個性の発現を支え、児童が主体的に学びに向かう教育環境を創出する。ラーニングリビングの曲面を描く天井は、1階から屋上に至る緩やかな風の流れを生み出し、自然で効率的な換気システムを形成する。
1階に設ける教職員エリアは十分なスペースを確保し、働きやすい環境を整える。昇降口とグラウンドを見渡せる配置とすることで、セキュリティを確保しながら各エリアとの円滑な連携を図る。また各階に散在していた特別教室を1階に集約することで、明確なゾーニングとしつつ中庭の活用を促す。
大胆な増築と既存校舎の価値と安全性を最大化する長寿命化手法により、主体的な学びを引き出す持続可能な学校づくりを目指す。 

既存中庭 雑草が生い茂り荒れていた

既存の外壁を利用し屋根を掛けるだけの最小限の増築を行うことで新たな学校の中心となる場を整備

既存南側外観

躯体を板金で覆い、躯体保護と日射遮蔽効果を高めた

既存中庭 LL棟増築予定地

4層吹抜けの湾曲した屋根とすることで、縦のつながりを作るとともに、風の流れをつくった

新規外観

新規内観

新規内観

新規内観

新規外観

新規内観