リファイニング建築

名城大学春日井キャンパス本館

リファイニング建築

動画あり

既存建物竣工年
リファイニング竣工年
2022年4月
延床面積
2625.34㎡
用途
教育
構造規模
鉄筋コンクリート造 地上4階/地下1階
所在地
愛知県春日井市鷹来町4311- 2
既存建物資料の有無
確認済証:あり 検査済証:あり 既存図面:あり 既存構造計算書:あり

歴史の重厚さを残し、新たに光・風・水を大胆に取り込む旧陸軍施設の再生

本建物は、第二次世界大戦中の昭和17年(1942年)に旧陸軍施設の製造工場事務所 として建てられました。

終戦後は名城大学の農学部校舎として利用されており、 軍事施設から教育施設へと用途が変更されましたが、 建物は竣工時の雰囲気を残 したまま現在まで使われてきました。

本計画では、歴史的な外観には極力手を加え ずに耐震補強を施し、大学施設として現代の施設基準に合わせるための整備を行い ました。

平面計画は、 農学部特有の泥汚れに配慮したゾーニングや、学生の休憩 スペースの充実、エレベータやスロープ設置によるバリアフリー対策などを行いました。

地下に再整備した展示スペースには、動線と採光に配慮し、大きな吹抜け や階段、ドライエリアを新設しました。

構造計画は、使い勝手に配慮した耐震補強 により耐震診断基準を満たした上で、 劣化箇所の補修も行うことにより、 安心・ 安全な施設となりました。

リファイニングにより歴史的価値を残しながらも新しい 施設へと再生させたことにより、建替えと比べてCO2発生量を大幅に削減し、持続可能な開発目標「SDGs」にも貢献しています。

第54回中部建築賞 入選

既存外観

新規外観

新規外観

既存内観

新規大階段

新規1階廊下・吹抜け

新規地下1階展示室

新規2階ホール・廊下

新規2階オープンキッチン

新規2階講義室

新規ドライエリア(水盤)

新規エントランス庇