九州某県で進行中の官民連携の新築プロジェクト。日本有数の免震構造の実績をもつスターツグループとの協働で進められ、施設内には主用途となる共同住宅のほか、県事務所や、市の公民館、テナント等複数の用途を内包する。
70年という長期の借地期間の中で発生する老朽化に対し、将来のリファイニングを容易にする整形のグリッドでつくられるラーメン構造と免震構造が組み合わさることで堅牢な構造躯体と事業の安定性を確実なものにする。将来の内装間取りの更新が行いやすいように耐震壁の最小化やメンテナンス性の高い設備スペースを確保する。
建物の低層階を中心に設けられた緑地帯は、緑豊かな都市景観に貢献し、公共施設を複数内包するのに相応しい「まちの顔」をつくりだす。
70年以上この場所に立ち続けることを考慮し、建物の長寿命化だけでなく、まちと共に成長するべく緑を取り入れた豊かな都市景観の構築をめざしている。