1月15日(金)に「(仮称)佐藤ビルリファイニング工事」(設計・監理:青木茂建築工房)
の完成見学会を開催いたしました。
本計画は東日本大震災において半壊の被害認定を受けた建物のリファイングプロジェクトです。
参加者の皆さまに1階のエントランス(集いのホール)にお集りいただき、はじめに、建築主
の佐藤さまと弊社代表取締役の青木がご挨拶いたしました。
つぎに、弊社担当の山田より本計画の概要についてご説明いたしました。
つづいて、施工会社である鉄建建設の金野現場所長さまより、見学に際しての注意点をご説明
いたしました。
青木と担当者による説明を行いながら、1階、4階、5階を順次ご見学いただきました。
5階所有者専用住戸の見学の様子です。
1階賃貸住戸の見学の様子です。
見学後、1階のエントランス(集いのホール)にて青木が皆さまからのご質問にお答えいたし
ました
最後になりましたが、見学会開催にあたりご理解、ご協力を賜りました建築主の佐藤さま、施
工会社の鉄建建設さま並びに関係者、参加者の皆さまに感謝いたします。
以下、計画概要
本計画は、昭和44年に建設された築46年の鉄筋コンクリート造の5階建の事務所付賃
貸共同住宅を、所有者専用住戸付賃貸共同住宅に再生する耐震補強を伴う大規模改修工事
です。当該建物は旧耐震基準建物であり、東日本大震災において半壊の被害認定を受けた
ため、そで壁補強、増し打ち補強、梁補強等の新規RCによる耐震補強を行った上で内外
装および設備の更新、EVの新設を行い、建物の価値向上を図っています。
この耐震改修計画により、第三者機関から耐震判定書を取得しました。また、既存不適格
建築物であるため、増築に関して近隣関係者からの同意と仙台市建築審査会の許可を得ま
した。そのうえで、大規模の模様替、増築、用途変更の3つの工事種別における確認済証
を取得し、工事完了時には検査済証を取得しました。
さらには、リファイニング建築の手法を用いて複合的な工事を行いながら、断熱性能等の
向上図り、工事中から竣工後も含めたCO2排出量の削減を目指していることから、国土交
通省の省CO2先導事業におけるモデル事業として採択された東北地方初のリファイニング
建築です。
以下、物件概要
所在地 宮城県仙台市青葉区花京院2丁目1-35
用 途 共同住宅
事業主 個人
設計者 株式会社青木茂建築工房(建築)
有限会社金箱構造設計事務所(構造)
施工者 鉄建建設株式会社
竣 工 2015年12月
構 造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
階 数 地上5階
面 積 延床1,008.27m2
以上