【満員御礼】港区主催「港区指定有形文化財旧協働会館保存整備工事」現場揚屋見学会
盛夏の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
□港区主催にて行われます、8月2日「港区指定有形文化財旧協働会館保存整備工事」
現場揚屋見学会のお申込みは大変ご好評をいただき、全ての部において、
定員を大幅に超え終了とさせて頂きました。
弊社よりお送りいたします、お申込受付確認のメールをもって、
正式にお申込受付完了とさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
スタッフ一同、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
□「港区指定有形文化財旧協働会館保存整備工事」現場揚屋見学会のご案内(再掲)
来る8月2日(木)に、東京都港区芝浦1-16-1にて「港区指定有形文化財旧協働会館保存整備工事」
(発注者:港区、設計者:青木茂建築工房、施工者:中央建設)の現場揚屋見学会を開催します。
是非ご参加ください。
旧協働会館 現場揚屋見学会詳細
※詳細は添付のリーフレットをご覧ください。
〇日時 / 2018年 8月 2日 (木)
(受付:各回15分前より)
10:00(定員30名) 満員御礼
11:00(定員30名) 満員御礼
13:00(定員30名) 満員御礼
14:00(定員30名) 満員御礼
15:00(定員30名) 満員御礼
16:00(定員30名) 満員御礼
〇集合場所:みなとパーク芝浦(概要ご説明後、現場ご案内)
東京都港区芝浦1-16-1
みなとパーク芝浦内:芝浦区民協働スペース
JR山手線「田町駅東口」徒歩5分
〇担 当: 青木・奥村
ご見学にはお申込みが必要です。
ご氏名、ご所属、ご人数およびご連絡先をご明記の上、
東京事務所 tokyo@aokou.jp まで、もしくは
添付のリーフレットにてお申込み下さい。申込期日は7月26日(木)です。
※応募者多数の場合は、先着順で定員(各回30名)になり次第、
申込期日前であっても、締め切らせて頂きますので、何卒ご了承ください。
参加時間は、可能であれば、第三希望までご記入ください。
また、受入人数の関係上、必ずしも見学時間のご希望に添えない可能性がござます。
予めご了承下さい。
□当日の注意事項
※集合場所は現地ではなく、港区の近隣施設である、
「みなとパーク芝浦」内の芝浦区民協働スペースとなります。
※各回15分前より受付を開始いたします。
※受付をさせていただきますので、お名刺または本紙をご持参ください。
※集合場所である「みなとパーク芝浦」で概要を説明した後に、現場をご案内
いたします。誘導にしたがってご見学ください。
※近隣のみなさまにご配慮いただきますよう、ご協力をお願いいたします。
※説明会場である「みなとパーク芝浦」の地下に有料駐車場がありますので、
お問い合わせいただければご案内いたしますが、極力、公共交通機関にてご来場ください。
※見学時間中は工事作業を行いませんが,安全には十分お気をつけください。
※立入禁止区域に立ち入らない等ご協力をお願い致します。
※計画地内、及び近隣で発生した事故や盗難等の一切につきまして、
当見学会主催関係者は責任を負いかねますのでご了承下さい。
以上
文化財の保存と利活用の両立
~都内に現存する唯一の木造見番を
伝統文化の継承と地域の活動・交流の拠点として整備する~
計画概要
東京都港区芝浦に位置する「旧協働会館」は 、昭和11年に「置屋」「料亭」「待合」から なる「三業」をとりまとめた 、芸者の取次ぎや遊興費の清算をする芝浦花柳界の「見番」として建てられた建物であり 、東京都内に唯一現存する木造の「見番」のかたちを留めた建物です 。旧協働会館は、同時期に建設された目黒雅叙園の棟梁である酒井久五郎が手がけており 、正面玄関には銅板敷の唐破風をつけ 、桧板敷舞台のある「百畳敷」と呼ばれる大広間が設けられました。扉の卍崩しや階段の手摺など 、その意匠や技巧を凝らした造形と構造をもち 、建物の老朽化が進んだ現在もなお 、その姿を留めています。
第二次世界大戦中に花柳界が疎開し、この建物は昭和19年に東京都の所有となりました 。戦後は港湾労働者の宿泊所として使用され 、2階は日本舞踊の稽古場 、集会のために貸し出されていましたが、平成12年に老朽化により閉鎖されました。平成21年4月に東京都港湾局 から港区へ無償譲渡され 、港区文化財保護条例第4条の規定に基づき 、同年10月27日に港区指定有形文化財に指定されました 。芝浦・海岸地域が埋立てや開発により急速に都市化が進む中、約80年間にわたり花柳界の面影を伝え続け、明治期以降の埋立てによってできた比較的新しいまちである芝浦港南地区にとって、地域の代表的な歴史的財産です 。
港区は地域からの現地保存と利活用を望む声を踏まえ 、その保存・利活用について検討を行い、平成25年度に伝統文化の継承や地域活動、交流等の拠点として整備することを決定しました。この決定を受け、平成26年度には「旧協働会館保存・利活用のための整備計画」が策定されました。保存・利活用に当たり、建物の耐震性については補強が必要であるとされていますが、現在まで修理及び補修は行われておらず、文化財としての価値を損なうことなく、公の施設としての安全・安心や関係法令への適合等に配慮する必要がありました 。
本計画では、区指定有形文化財である旧協働会館の施設整備方針を検討した上で 、具体的な保存・改変部分の設定を行い、港区文化財保護条例の規定に基づく現状変更等の許可を得ました。また、港区指定有形文化財「旧協働会館」構造評定委員会による構造安全性の確保の検証や、関係各施設等を交えた防災計画・避難計画等の検討を行い、港区建築審査会の同意を得た上で、建築基準法第3条第1項第3号の規定に基づく同法の適用除外指定を受けました。
平成29年3月に増築(トイレ・エレベーター・事務室等)の確認済証を取得し、平成29年12月に工事に着手しました。既存建物を約8メートル曳家を行うため、平成30年7月から建物を約2メートル持ち上げ、基礎工事を行う準備の最中です。現場揚屋見学会では、建物が持ち上がっている状況、いわゆる、揚屋工事の様子をご覧いただきたいと思います。