本計画は取り壊される予定であった老朽化の専門学校の校舎及びその土地を、事業主として本事業に携わるミサワホームが取得し、単身者や共働き世帯を対象にした賃貸共同住宅に用途変更しました。当建物は1981年6月施行の新耐震基準には合致していないため、現行の耐震基準に合わせた補強工事の必要がありました。必要な補強工事を施して耐震性を確保した上で、耐震改修計画評定を取得しています。既存の躯体に合わせ複数のプランを組み合わせることで効率のよい住戸割りを実現しているほか、高い階高を活かして3mの天井やロフト付きのプランを設定しています。また共同住宅への用途変更に伴い、新しく避難経路の確保が必要となり、1階の一部を減築した避難通路を兼ねたアプローチとしています。一方、バルコニーの増設を行い、マンションに必要な機能を付与しました。その他、エントランスや屋内階段、エレベーターの新設など、新築同様の使いやすさと、更にセキュリティシステムを備えた建物に一新しています。