リファイン建築の第1作目であり、明治21年(1889)に海軍望楼として置かれ昭和10年(1935)に増改築されて海軍防衛御所となった建物を、鶴見町の観光資源としてギャラリーにリファインしたもの。
鉄筋コンクリートの強度試験及び中性化試験を行ったところ、保存状態がかなり良いことが分かった。既存建物は岬の地形を生かして地下に軍事施設が築かれており、小さな砲台のような構築物の下に地下への入り口があった。そこで、濃い緑色の迷彩で塗られ独特なパワーを漂わせる砲台の力強さを残し、ガラスの箱を差し込むようにして新しいエントランスを設けた。